NBAファイナル2014-15は、初戦からオーバータイムになる激戦。
初戦を制したのはウォーリアーズでした。ホームアドバンテージを生かした見事な試合展開といってもいいでしょうね。
ゲーム開始当初は緊張からか、プレイの硬かったスプラッシュブラザーズ。
けれど、最後はやはりカリーのバスケットIQの高さが垣間見えましたし、イグドラはじめベンチプレーヤーの活躍が勝利を決したと言っていいでしょう
ただクリーブランドは、最終クォーターの最終プレイでレブロンが決めていれば、このファイナルの流れをぐっと引き寄せる大きな勝ちになっていた筈・・。
そう考えると少し残念な結果でもありました。
あのシュートの失敗が、初戦の勝敗を決めたすべてでしたね。
両チームの初戦の戦い方を見た後、個人的に考えたこのファイナルの行方。
その決め手になるのは、ベンチポイントとリバウンド。特に「オフェンスリバウンド」をどちらが支配するのかに掛かっていると感じました。
この2つの要素で今回のファイナルは決するのではないか、と考えています。
と、考えると、必然的にウォーリアーズが有利であるのは間違いないでしょう。
とにかく、クリーブランドはレブロンに得点が偏りすぎ。しかも、レブロンのプレイタイムが長すぎるのも、実はセカンドユニットが結果を出せていないことの裏返しに他ならない。
しかも痛いことに、頼みの綱であったカイリーアービングが、膝の故障で第2戦以降出場が微妙な状況に。。。
また今回のファイナルは面白いことに、両チーム共に一年生ヘッドコーチなんですが、ユーロリーグでヘッドコーチの実績があるとはいえ、クリーブランドのデビッド・ブラッドよりスティーブカーの方が、NBAでの戦い方、しかもファイナルの舞台というものを熟知しているようにも思えます。
何しろカーは、ブルズが3ピートをした時の選手ですからね。
ただし、ファイナルというのは魔物が住む世界。
圧倒的に有利と思われるウォーリアーズですが、唯一心配な点を上げると、ファイナル経験者がいないということでしょう。
けど、今年のウォーリアーズにはそれを跳ねのける圧倒的な若さと爆発力がある。
と、すれば、やはり初戦を終えた戦況は、ウォーリアーズ有利であることは間違いありませんね。
レブロン・ジェームスの物語
ただ、僕は個人的に「レブロンの物語」を応援したいと思います。
それは8年前の出来事まで遡ります。
2006-2007シーズン、クリーブランドキャバリアーズは、チーム創設史上初のファイナルに進出しました。当時のチームはまさにレブロンありきのフランチャイズチームでした。
ファイナルは互角の戦いが期待されましが、結果はスパーズにまさかの4連敗。
クリーブランドがスイープを食らった無残なファイナルでした・・・あれから8年。
孤軍奮闘した22歳のレブロンも、すでにキングとしての確固たる地位を築き、30歳になりました。
物語の主人公は、いつも不利な状況や大きな葛藤を抱えるものです。
そう考えると、初戦の敗退で嫌な流れになりつつあるけれど、それもまたレブロンが考えているとてつもなく大きな悲願を達成するために、乗り越えなければならない大きな壁が用意されたとも考えられる。
そんな風に考えてみることにしました。
ぜひ、残りの試合を存分に戦って欲しいと思います。
彼の故郷・クリーブランドに悲願の初優勝をもたらすために