ゴールデンステートウォーリアーズが、クリーブランドキャバリアーズを破り、実に40年ぶりにNBAのチャンピオンになった。
スプラッシュブラザーズがキング・レブロンを撃破した。
そう言い換えてもいいかもしれないし、ステファンカリーという稀有な才能を持つ大スターが、レブロンの牙城に待ったをかけるべく果敢に挑戦する姿を見せてくれたのは、NBAファンにとっては喜ばしい限りだ。
ファストブレイクからの速攻と3ポイントシュートを多用するスモールラインナップのチーム作りで、シーズンの序盤から大躍進したウォーリアーズ。
勢いそのままに頂点まで駆け上った印象。そしてその勝利の意味はとてつもなく大きいと思う。
けれど、今シーズンが開幕した当初、誰がウォーリアーズの優勝を予想しただろう?
少なくともボクの中では、完全に想定外だった・・・
想定外の結末
世の中には、時として、思わぬ結果が生まれることがままある。
つまり「常識」では考えられないことが起こる瞬間だ。
そして、時として思わぬ結果を招いたとき、反応する人間は、その大きな変化を受け入れるのか、拒絶するのかに極端に分かれる傾向があるのはご存知のとおり。
でも、今の時代、決して変化は拒絶してはならないのだと思う。
一時的な感情に任せて物事を判断せず冷静にその変化を読み解こうとする姿勢でいることが求められている時代じゃないかなと思う。
ネットというものが日常化して以来、世の中は本当に恐ろしいほどのスピードで変化を遂げている。極端な話「1年前の常識が、今現在では通用しない、そんなことが普通に起こっている時代だ。
そんな時代の変化がNBAのバスケット、チーム編成や戦略・戦術に多大な影響を与えたと考えてみることも不思議な話ではないと思う。
与えられたスモールラインナップのメンバー構成と稀有な才能を持つ2人のシューターの存在。それを最大化するチーム作りをしようと決断実行したウォーリアーズ。そのチームがファイナルで勝利した意味は、やはりとてつもなく大きい。
ないものを補充する。
その考えとは反対で
「ないのだから、あるものの価値を最大限生かすことを考える」
この発想の転換はなにもNBAに限ったことじゃなく、ボクらの人生にもとっても有効だと思う。
決して他人と比べることをせず、ないことを嘆くより今あるもの、自分の持っている資産や体験、知識を最大限利用するという考え方。
常識を鵜呑みにせず、変化を読み解く努力を継続し続けること。すると思わぬ果実に結びつく。。。そんなことをこのシリーズを見て学んだように思う。
あちゃー、バスケットの話を書こうと思ったのに、いつの間にか違うことを書いている。ま、しゃーないか。ええやんね、許してちょ。で、最後に再びNBAファイナルに関して。
Not too late
今回のウォーリアーズの優勝は、実に40年ぶりのことだった。
地元のファンはどれくらい嬉しかっただろう。
想像してみよう。
思えば1985年のこと。日本のプロ野球では阪神タイガースが21年ぶりのリーグを果たした。
そして、ペナントレースの勢いのまま日本シリーズも制覇して史上初の日本一に。その時のボクの気持ちが、おそらくウォーリアーズファンの気持ちに通じると思う(ボクは何を隠そう、隠す必要もないけれど、阪神ファンなんです。関西人ですからね)
1985年のシーズンの序盤戦には、今では伝説のひとつになった「バース・掛布・岡田のバックスクリーン3連発」という開幕ダッシュがありました。そのバックスクリーン3連発の日、4月17日は、なんとボクの誕生日。
もう嬉しくて嬉しくてイケイケドンドンの高揚感を味わったのを思い出します。
なぜかしら、全世界から祝福を受けるような気持ちになったな~。
で、阪神が日本シリーズ優勝を果たした翌日のこと、ボクはスキップでコンビニへいそいそと出掛け、店内に置いてあるスポーツ紙を全紙買って帰り、家で同じ内容の記事を何度も何度もニヤニヤして読んでいたのを思いだします。
とにかく、嬉しくて嬉しくてたまらない気持ち。
なので、あの時歓喜したボクの気持ちから察すると、阪神のおよそ倍にあたる年月、40年間もウォーリアーズの優勝の瞬間を待ち望んできたファンの喜びが尋常ではないのは、わかるような気がしますね。
そうだよな~。生まれた子供が、40歳になるまでの年月かあ・・・・・
ん?待てよ。
そう言い換えてみると、長いようで、実はあっという間だったのか知れませんね。
若者よ!やりたいことをやりましょう!
40年なんて、ほんのあっという間の出来事だから
ほんとだよ