僕は、アクチングコーチ関係者に「BeBeちゃん」、また「BeBeさん」と呼ばれている。

普通に考えれば、本名の「位部将人」名義で活動すればいいんだろうけど、この「BeBe」というニックネームを使う「僕なりのこだわりの理由」がある。

そのあたりの話を今回はしてみたいと思う。あなたにも繋がっていく話なので、是非とも聞いて貰いたい。

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BeBe
さて、今までの記事で、どこまで話したっけ?

あ、そうそう。

イヴァナチャバック来日ワークショプの存在を開催ぎりぎりで知り、飛び込み参加した話。また、イヴァナを日本に連れてきた白石哲也に学ぼうと決め「座学1day講座」を受けたところまでお話してきたが、ここからは、その後の展開だ。

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あ、その前に2019年のLAツアーの話をしておいた方がいいかな・・・

実は、東京ワークショップ2019が終了して3週間後の2月25日から、ハリウッドで開催されるLAツアー(20年からは『LAブートキャンプ』に改称)というプログラムがあった。LAにあるイヴァナチャバック・スタジオに乗り込み、イヴァナチャバックに直接演技指導をしてもらう2週間のプログラムだった。

東京ワークショップ終了時点ではまだ定員に達していないので、希望するなら数名は参加可能だとワークショップ終わりで告知があった。

けど、僕はアクションしなかった。

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2019年は、参加を見送ったわけだ

参加するには、既に決まっていたスケジュール調整が必要だったし、2週間も急にリスケジュールするのはとても大変だ。いや、不可能に近かった。もちろん、ツアーへの参加費用工面の経済的な理由もあった。

ただもっと言えば、イヴァナの著書「イヴァナチャバックの演技術」の内容について、この時点ではほとんど何も理解できていなかったというのが、LA行きを回避した一番大きな理由だったかもしれない。

彼女のテクニックを知らない状況で東京ワークショップに参加していたんだから、その同じレベルの段階でハリウッドへ乗り込むのを躊躇したのも、当然と言えば当然だ。

ただ、認定コーチになった今振り返ってみれば、少し乱暴だけど、そんな状況であるにも拘らず、無理を承知でハリウッドに行ってしまっても良かったかもしれないとさえ思う。

なぜなら、人生で大きく飛躍するビッグチャンスというのは、そうそう目の前には現れないからだ

ハリウッドでトップ・オヴ・トップの現役アクティングコーチにそのテクニックの真髄を直接指導してもらえる機会と知りながらも、その時の僕は、勇気を持って行動してみることをしなかったわけだ。

心の底からの本音を言えば、僕は、この時、

参加したかったのにも拘らず、行動しようとしなかった

目の前にあるリスクにばかり目が行き、大きなチャンスの芽を自分自身で摘み取っていたことには、ずいぶん経ってから気が付いた。

人が飛躍するチャンスは、実は誰にでも平等に訪れていると思う

ただ、その時に自分の内なる声(インナーボイス)や欲求に従わず、あれこれと理由をつけてそのチャンスを逃しているのは、実は他ならぬ自分自身なのだ。

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まあ、2020年のLAブートキャンプに参加した実感から言えば、きちんとメソッドを理解し実践を繰り返してから乗り込んだ方が、学びは断然大きいとは思うし、内容も理解しないまま乗り込んでいたら相当に困難の連続だったのではないかとも思う

ある程度理解している状況で参加しても、半端なく大変だったからだ。

けど、こればかりは単なる想像でしかない。

2019年に関しては、実際にはリスクを背負ってアクションを起こさなかったのだから、どんな展開になっていたのかは誰にもわからない。

ただ、自分が心の底からやりたいと思うなら、自分の心の声に従って行動すればいいと僕は思う。

常識的な考えや他人の価値観に従って生きる窮屈な生き方は、はっきり言って大嫌いだ。いつの時代も、世間ではクレージーだと思われるような行動を貫き通した人が、結局は世界と時代を変える原動力になってきたのは、すでに歴史が証明している。

以前、アップルに『Think different』というキャンペーンがあったけど、人とは違う発想をして行動してみるのも悪くない。ただ、理解してくれる仲間が必要だとは思う。

僕たちの人生には、コロナのパンデミックのような予想不可能なこともふいに突然襲ってくる。それが人生だ。こんな想定外の状況になることを正確に想像できた人が、世の中にどれだけいただろう?

今という時間は二度と帰ってこないし、「あの時、本当はやりたかった」とあとあと後悔しても、その時はもう遅い。これは今という時代を生きている世界中の人が実感していることではないかと思う。

やりたいと思ったことは、今すぐやればいい

少なくとも簡単に諦めてしまう前に、どうしたら実現できる可能性があるのかくらいは、考えるべきだと思う。

あなたにも、僕にも、世界を変える力がある

僕は本当に、心からそう信じている。

クレイジーな人がいる

反逆者、厄介者、トラブルメーカーと呼ばれる人たち。四角い穴に丸い杭を打ち込むように、物事をまるで違う目で見る人たち。

彼らは規則を嫌う

彼らは現状を肯定しない

彼らの言葉に心を打たれる人がいる。反対する人も、称賛する人も、けなす人もいる。しかし、彼らを無視することは誰にもできない

なぜなら、彼らは物事を変えたからだ

彼らは人間を前進させた

彼らはクレイジーと言われるが、私たちは天才だと思う

自分が世界を変えられると、本気で信じる人たちこそが、本当に世界を変えているのだから

Think different(by Apple computer)
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イヴァナテクニック座学4回講座(第1期)への参加

LAツアーを終了した白石哲也からのメールマガジンを受け取った。

ツアー帰国直後の3月20日から、イヴァナのテクニック(12ステップ)について学ぶ講座を開くとの内容だったので、僕は即座に参加することを決めた。

今回は1日で完結する1day講座とは違い、12ステップの内容を4週間にわたってさらに掘り下げて学ぶ4回構成の講座だった。

個人的には、イヴァナの著書「イヴァナチャバックの演技術」を何度も読み進めていくうちに、メソッドの面白さに魅了され引き込まれていった反面、どんどんと疑問点も多くなっていたから渡りに船だった。

4回講座は、内容的にはイヴァナ・ワークショップで過去使われたスクリプトを使ってのワークもあり、実際に演じる前段階のインナーワーク(内的作業)をしてみるようだ。もちろん、毎回、宿題もあった。

本を読んで疑問を感じている部分を、即座に認定コーチに質問できる環境は良かったし、何より、参加者している俳優たちの疑問点や意見を聞くことで、大きな気づきや新たな視点を得られたと思う。

さて、講座初日のこと。

渋谷のワークショプ会場に足を運ぶと、参加者は10名程度だった。しかも、あろうことか、男性参加者は僕ただ一人。

あとは全員が女性だった。

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まあ、お姉ちゃん好きな僕には、多くの女性に囲まれて講座を受けられるのはとても嬉しかったです、ハイ

そう思う反面、個人的には「男って、つくづく変化したくないんだろうな」という感想も持った。

人により賛否意見があると思うし、男と一口に言っても人により個人差もあるとは思う。けど、個人的には、女性はいつだって現状を変えようと果敢に新しいことにチャレンジする人が男性より圧倒的に多いように感じる。

これって日本特有の状況なのかもしれないけど、実際、イヴァナの東京ワークショップやLAへの参加者希望者も、女性の方が圧倒的に多いのも事実だ。

日本の俳優や制作スタッフ、また業界の関係者たちには、昨日と違う新しい一歩をもっと勇気を持って踏み出して欲しいと心から思う。

昨日と同じことを、同じ環境でやり続けながら、昨日とは違う『自分に都合のいい素晴らしい結果が訪れるかも』と夢見るのは、正直言って時間の無駄だ

それを証明していくのも、僕に与えられた仕事のひとつだと思う。

イヴァナチャバックという存在を知ってから、わずか1年という短期間で認定アクティングコーチ資格を得られたのも、その単なる一歩。単に新しいことにチャレンジした結果だと知ってほしいと思う。

誤解して欲しくないが、僕が人より特別な才能に恵まれた存在だから達成できたわけではない。ただ、自分が心から得たい何が何でも勝ち取りたいゴールを設定して、とにかくがむしゃらにアクションし続けたその結果だ。

僕のブログでは何度でも言うが、アクションしない限りあなたが得たいものが手に入ることはない。

成功も失敗もしないより、何もアクションしないことが一番のリスクだというのは、覚えていた方がいい。

僕は、BeBeなんだ!

さて、座学講座が始まるにあたり、講師の白石哲也からそれぞれの自己紹介を促された。

職業や経歴、そして今日この講座に参加した目的などを言ってほしい、また、みんなに呼んで貰いたいニックネームがあれば教えてほしいとも言われた。

自己紹介の順番が回って来た時、僕はイヴァナチャバック・テクニックの内容をもっと深く知りたいと共に、イヴァナを日本に連れてきた白石哲也という人間の人となりも、もっと知りたかったから参加したと言った。

実際、イヴァナ来日を実現するまでのストーリーを白石哲也本人から色々と聞いてみたかった。

そして最後に、僕は「BeBeちゃん」と呼んでほしいと付け加えた。

幼稚園や小学校時代の友達は、僕のことを今でも「BeBe」というニックネームで呼んでくれる。

僕の苗字は位部(インベ)なので、インベの「べ」で、ベベ。子供のつけるあだ名なんて実にシンプル。簡単な話だ。

でも僕個人にはとても愛着のあるニックネームだ。

実は、この時、僕はあまり深く考えずに「BeBeちゃん」と呼んでほしいと言ったと思う。けど、振り返ってみると、これは単なる思い付きや偶然ではなかったかも知れないなと、今では思っている。

なぜなら、この「BeBe」というニックネームで呼ばれていた頃の僕は、まさに「世界に敵なし」と思うほど、「自分の大きな大きな可能性を心の底から本気で信じていた時代」だからだ。

イヴァナチャバックのテクニックを使い、実際に役者として演じたりインナーワークで自分の潜在意識にアクセスする機会が増えて行くと、自分の中に「今も生きている子供の頃の自分の存在」に、否応無しに気づかされる瞬間が何度も訪れる。

その子供の頃の自分を、世の中の常識や世間の価値観に無理やり合わせて窮屈に生きてきた結果が、ほとんどの大人の姿だということに気づかされるのだ。

そういえば、サッカーの本田圭祐選手がイタリアの名門・ACミランの入団会見の際に、入団を決めた理由は

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keisuke honda
リトル本田に聞いてみた

という発言をしたのを覚えている人も多いと思う。

世間では「本田らしい」とか「本田語録」という括りにして、笑いのネタにしてたようだけど、僕は笑わない。

あなたも、あなたの中にいる小さな頃の自分に耳を傾けて生きるべきだと思う。

あなたがいくつであろうが、小さな頃の、何にでも興味を持って面白がれた子供の頃の自分は、確実にあなたの中に生きている。

あなたが、何が何でも手に入れたいと思う目的やゴール、心の底から夢を実現したいと思った時、その「子供の頃の自分」がひよっこりと顔を出す。

リスクなしのゴール達成なんてありえないし、要は、そのリスクや大きな障害が気にならないくらい、あなたの設定するゴールが本当に心の底から欲しいかどうかがキーポイントだ。

だから講座が始まるにあたり、僕がみんなに「BeBeちゃん」と呼んで欲しいと言ったのは偶然ではないだろうと思う。僕の中の小さな頃の自分が目覚めた瞬間だったのではないか、なんて馬鹿げたことを僕は本気で思っている。

僕は、イヴァナチャバックのテクニックをマスターしたいと本気で思っていた。その先には僕個人の絶対に取りたいゴールもあった。

気づけば何気なく、

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中途半端な学びではなく、行けるところまで行きたい

そんなことさえ言葉にしていた。

あなたにも必ず心の底から望む目標やゴール、夢がある筈だ

世間の意見、親や友達、先生などあなたに影響を与える外野の声を一度封印してみて、自分の中にある小さな頃の自分の声に耳を傾けてみて欲しい。

あなたには、自分の無限の可能性を信じてほしいと思う。

そして、その力はもうあなたの中に既に備わっているということも知ってほしい。これからは、そんな人たちの手助けになる活動をしていきたいと思う。